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花と緑の専門出版社
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土について
 
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■「木を作るより根を作れ」。上手に植物を育てるためにいわれることばです。私たちは植物を見るとき、花や葉などの目に見える部分を大切に考えがちですが、実は、植物で一番大切なところは根の部分なのです。人間も内臓が健康でないときは顔色が悪くなったりするのと同様、植物も根が健康でないと美しい花や葉は期待できません。健康な根を育てること、つまり根を包みこむためのよい土を作ることが、植物を育てる大切なポイントになるのです。
根は土のなかの酸素を吸って呼吸しながら養分と水分を吸収します。この根の役割からよい土の条件を考えると、酸素を吸収するための孔隙(土のすきま)が多いのと同時に、水分を供給する保水力もあること。いいかえると通気性がよく、与えた水がさっと排水され、それでいて適当に水分を保ってくれる、そんな土だといえます。
また、肥もちに優れた土、つまり与えた肥料がすぐに流れることなく肥料分が少しずつ溶けだすような土が、よい土の条件です。一般に粘土のように固まらず、握ったときにやわらかく弾力のある土、またミミズが住むような土が、植物にとってよい土といわれます。
このような土は適度に有機質を含みい、たくさんの孔隙があり、水や養分、酸素を適度に含むことができます。
花壇の土作りでは、深く耕すことが大切なポイントになります。そのときに元肥や堆肥、腐葉土などを混ぜ込みます。
鉢植えの場合は、植物の性質に併せていろいろな土を混ぜた配合土を使いますが、手軽に園芸を楽しみたい人にはブレンド済みの配合土を使うことをオススメします。
栽培する植物に合わせて商品の分化も進んで、近頃では一般的な草花類の土だけでなく観葉植物の土、洋ランの土、サボテンの土、野菜の土、さらにはハーブの土、シクラメンの土、種子まき・挿し木の土など、20種類以上もの専門用土があります。初心者や忙しい人などにはすぐに使えて大変便利です。
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土の種類
赤玉土
■粘土室の火山灰土を大、中、小の粒径別にふるい分けたものが赤玉土です。赤玉土は弱酸性で、通気性、保水性が良いので、鉢栽培の基本用土として用いられます。
鹿沼土
■鹿沼土は栃木県鹿沼地方で産する粒状の酸性土です。黄色の軽石質で、保水性、通気性に優れ、粒子も壊れにくいので、配合土の基本用土や挿し木用にも適しています。
黒土
■関東ロ-ム層の表土として知られる黒土は、軽くてやわらかい粒状の土。保水力が高く、有機性に富み、保肥力にも優れます。ただし、黒土だけの鉢植えは、べとつきやすいので避けます。
腐葉土
■広葉樹の落ち葉を掻き集め、1m以上の高さに堆積して腐らせたものが腐葉土です。配合土を作るときに有機物として混ぜ合わせたり、通気性、保肥力を高めるために用います。
水苔
■保水性、通気性ともに優れた水苔は、湿地に生える苔の一種です。観葉植物や洋ランの栽培に適しています。
バーミキュライト
■蛭石を高温で焼いた人工土がバーミキュライトです。通気性、透水性、保水性に優れ、挿し木などに適し、配合土にも用いられます。
パーライト
■パーライトは真珠岩などの火山岩を高熱で処理した白色の人工土です。無肥料ですが、通気性、透水性、保水性に優れ、挿し木用土やその他の用土として配合して用いられます。
ハイドロボール
■ガラス質を含む粘土をボール状にし、高温で焼いた硬い人工土です。吸水性があり、しかも排水性が高く、ハイドロカルチャーやテラリウムなどに用いられます。
バーク
モミの木などの樹皮を砕いたものや、オガクズ、木の削りかすまどを堆肥化したものがバークです。通気性がよく、鉢やプランターの表面装飾などに用いられます。
ピートモス
水苔が堆積して腐食化したものがピートモスで、酸性の用土です。通気性、保水性を高めるために用いられ、肥料の吸着性もよいため、園芸用土として幅広く利用されています。
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土の準備
■苗や球根を植える前には、花壇の土作りをして、準備しておくことが大切です。まず、植え付けの1週間から10日くらい前に、苦土石灰や消石炭を撒いて、よく耕しておきます。植え付け直前には、元肥として、堆肥や化学肥料をまき、よく耕します。土の通気性や保肥力を高めるために、腐葉土をいれておくのも有効です。
鉢植えの仕方
■苗を鉢に定植したり、定期的に植え替えるようなときのために、基本的な鉢植えの仕方をマスタ-しておきましょう。
まず、鉢穴を鉢底ネットでふさぎ、水はけをよくするためのゴロ土(大粒の用土)を1~2cmの深さに入れます。根や土は半分くらいに落とし、新しい用土を使って植え付けます。 植え替えで根や株が大きくなっている場合は、ひとまわり大きな鉢にします。用土は、水や利のときに水がたまるように、鉢の上部に2~3cmほどスペースを残して入れます。
植え替えの手順
■植え替えは、鉢底から根がでてきたときを目安に行いましょう。この状態になると、鉢内には根がいっぱいに張って、水や空気の通りが悪くなっているからです。

■手順としては、
1、まず、根についていた古土を2分の1~3分の1ほど落とし、古根や枯れた根を取り除きます。

2、植替え用の鉢は、ひとまわり大きなサイズを用意して、鉢底にネットを敷いて、その上にゴロ土を1~2cmほどの高さまで入れます入れます。

3、.2.の上に、鉢の半分くらいの高さの山の形になるように新しい用土を入ます。

4、3の上に、1の根鉢を置いて、山形を軽く押さえます。

5、根鉢の高さを決めたら、周りに用土を詰めていきます。この時、棒を使って、つつきながら詰めていくと、隙間なく詰まります。用土は、鉢の上部に水がたまるよう、植木鉢の上部2cm程度は土にかくれないよう、残し、根鉢が軽く隠れる程度まで埋めます。

6、最後に、鉢底から水が流れ出るまで、たっぷりの水をやり、土を落ち着かせます。
土の再利用
■一度使った古土は園芸用土としては用いないものですが、鉢土として再利用することもできます。方法としては、まず、古土は枯れた根や雑草を取り除いてからふるいにかけ、大粒、中粒、小粒の土に分けます。これを日当たりのよい場所に広げて干し、十分乾燥させてからゴミ袋に入れて保存します。
夏にいったん袋から取り出し、水をふって湿り気を与え、さらに少量ずつポリ袋に入れて1週間から10日ほど日向にほしておくと土が再生します。 再生した土は、それだけで再利用するのではなく、新しい土と半々に混ぜ合わせて使うと良いでしょう。 また、土をリサイクルするための活力剤のような製品も市販されているので、これらを混ぜ入れて、利用してみるのもいいでしょう。
このほか、土の再利用としては、古土を堆肥に入れて発酵させてから、花壇や畑にすき込む方法もあります。
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